中年システムエンジニアのオモチャ箱

中年システムエンジニアが初体験のブログ活動。技術情報の備忘録以外も、色々と載せていければと思います。


Visual Studio 2017 で iPhone スマホアプリを動かしてみる


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前回までで、パソコンの開発環境構築(Visual Studio 2017)と、iPhone 実機の環境構築(Xamarin Live Player)が整いました。
環境構築がまだの方は、下記の記事を参考にしてください。

  1. Xamarin + Visual Studio 2017 をインストールしよう
  2. Xamarin Live Player をインストールしてみよう

今回は、Xamarin のホームページに公開されている、サンプルプログラムをダウンロードし、Visual Studio 2017 と Xamarin Live Player を連携して、スマホアプリ(今回は iPhone 限定です)を動かしてみましょう!

 

 
サンプルプログラムをダウンロードしよう
  1. Xamarin のホームページ Developer Centerhttps://developer.xamarin.com/)を開きます。
    そして、[Samples]を押下します。

    f:id:middle-aged-se:20180327180453j:plain

  2. 検索欄に「color」と入力すると、下に候補が表示されます。
    その中の「Color Control Sample(iOS)」を押下します。

    f:id:middle-aged-se:20180327180449j:plain

  3. Color Control Sample(iOS)ページが表示されるので、[Download]を押下します。

    f:id:middle-aged-se:20180327180445j:plain

  4. 下記ファイルがダウンロードされました。

    f:id:middle-aged-se:20180327180442j:plain

  5. 解凍するフォルダを決めて、解凍してください。
    ここで注意点があります。
    解凍するフォルダには、日本語文字は含めずに英数字としてください!
    日本語文字のフォルダ名を使用すると、正常に動作しない場合があるそうです。
    私は「C:\Develop」フォルダを作成して解凍しました。

    f:id:middle-aged-se:20180327180440j:plain

Visual Studio 2017 でサンプルプログラムを開こう
  1. 解凍したファイルから、「ColorControl.sln」を選択し、ダブルクリックします。

    f:id:middle-aged-se:20180327180550j:plain

  2. Visual Studio 2017 をインストール後、初めて「sln(ソリューション)ファイル」をダブルクリックすると、下記メッセージが表示されると思います。
    表示された場合は、下記を確認後、[OK]ボタンを押下してください。
    Microsoft Visual Studio Version Selector]選択されていること
    (初期で選択されています)
    [常にこのアプリケーションを使って .sln ファイルを開く]チェックボックスチェックをONにする
    (初期ではチェックOFFです)

    f:id:middle-aged-se:20180327180546j:plain

  3. 上記手順で Visual Studio 2017 に、開発で必要な各種ファイルが読み込まれます。
    下記の警告ダイアログが表示された場合は、[ソリューションの再読み込み]ボタンを押下してください。

    f:id:middle-aged-se:20180327180540j:plain

 

これで、実行するサンプルプログラムの準備が整いました。
では、実機の iPhone にサンプルプログラムを転送して、動かしてみましょう!

Visual Studio 2017 でサンプルプログラムを動かそう

サンプルプログラムを動かす前の注意点です。
必ず、Visual Studio 2017 がインストールされているパソコンと、実機の iPhone は、同じネットワークとしてください。

  • <OK な例>
    パソコンが自宅の Wi-Fi に接続され、iPhone も自宅の Wi-Fi に接続されている。
  • <NG な例>
    パソコンが自宅の Wi-Fi に接続されているが、iPhone は電話回線で接続されている。

 

  1. 下記のとおり、赤枠で囲まれている設定がされているか確認します。
    [Live Player]左に表示されている緑三角ボタンを押下します。

    f:id:middle-aged-se:20180327180537j:plain

  2. 下記のような画面が表示されます。
    左側の QR コードは、iPhone にインストールした、Xamarin Live Player で使用します。
    右側の情報は、接続する iPhone のデバイス名が表示されます。
     ※デバイス名の確認は iPhone「設定>一般>情報>名前」で確認できます。

    f:id:middle-aged-se:20180327180532j:plain

  3. iPhone の Xamarin Live Player を起動します。
    起動後、[Pair to Visual Studioを押下します。

    f:id:middle-aged-se:20180327180648j:plain

  4. 下記が表示されたら、[許可]を押下します。

    f:id:middle-aged-se:20180327180646j:plain

  5. カメラが起動しますので、パソコンに表示されている QR コードを読み取ってください。
    一番下の赤枠は次回以降、パソコンと iPhone の連携で使用する英数字 6 桁のコードが表示されています。
    一度、パソコンと iPhone を連携してしまえば、次回以降は QR コードを読み取らなくても良いそうです。

    f:id:middle-aged-se:20180327180643j:plain

  6. 下記インフォメーションダイアログが表示された場合、[OK]ボタンを押下します。

    f:id:middle-aged-se:20180327180640j:plain

  7. QR コードの読み取り後、Visual Studio 2017 が iPhone にサンプルプログラムを転送し、アプリケーションが起動します。
    私の環境ではエラーダイアログが 2 回表示されましたが、エラーダイアログの[OK]ボタンを押下したら次に進めました。
    ただし、デバッグはできないようでしたが…。

    f:id:middle-aged-se:20180327180638j:plain

  8. サンプルプログラムでは、[Take Phote]ボタンの押下で、写真を撮り、撮った写真は下のエリアに表示されます。
    そして、[Contrast]、[Saturation]、[Brightness]の3 つのスライドバーで、撮った写真の色調整を行うことができます。

    f:id:middle-aged-se:20180327180742j:plain

  9. では、ちょっとだけプログラムを変更してみましょう!
    ちゃんと、iPhone のアプリケーションに反映されるかな??
    右上に表示されている、「ソリューションエクスプローラー」から、「ImageViewController.cs」ファイルをダブルクリックすると、編集用ウィンドウが表示されます。
    そしたら、下記のとおり変更します。
    30 行目
      変更前 : Title = "Color Controls Pro";
      変更後 : Title = "色の調整";
    37 行目
      変更前 : cameraButton.SetTitle ("Take Photo", UIControlState.Normal);
      変更後 : cameraButton.SetTitle ("写真を撮る", UIControlState.Normal);
    59 行目
      変更前 : resetButton.SetTitle ("Reset", UIControlState.Normal);
      変更後 : resetButton.SetTitle ("リセット", UIControlState.Normal);

    f:id:middle-aged-se:20180327180738j:plain

  10. 再び、Visual Studio 2017 の、[Live Player]左に表示されている緑三角ボタンを押下します。
    今度は、QR コードを読み取らずに、Xamarin Live Player に表示されたコードで動かしてみましょう!

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  11. iPhone の Xamarin Live Player を起動します。
    起動後、[Pair to Visual Studioを押下します。

    f:id:middle-aged-se:20180327180733j:plain

  12. 一番下の赤枠に「ABC123」のように英数字 6 桁が表示されていると思います。
    Xamarin Live Player のコードを、Visual Studio 2017 のコード入力テキストボックスに入力し、[接続]ボタンを押下します。

    f:id:middle-aged-se:20180327180730j:plain

    f:id:middle-aged-se:20180327180735j:plain

  13. 英語で表示されていた文字列が、変更した日本語文字で表示されましたね!
    変更した内容が、実機の iPhone のアプリケーションに反映できました!

    f:id:middle-aged-se:20180327180803j:plain

 

どうでしたか?
Visual Studio 2017 を使用して、手軽に iPhone で動かすことができましたね!
今回はサンプルプログラムを使用しましたが、実際には自分で一から作成して iPhone で動かせたら、もっと感動ものですよね。
ゆくゆくは、クロスプラットフォームでの開発を味わってみたいものです。
その前に、実行時に発生するエラーの対応を解決しないとかな。

 

Visual Studio は多くの開発者で使われている開発ツールです。(私も Visual Studio で開発している一人です)
もっと参考資料が出回れば、Visual Studio で、iPhoneAndroidWindows Phone の開発が進み、効率化できるのではないかと期待しています!

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